休日野食家の家族飯@福岡

よく食べる子供と珍食嫌いな妻のために試行錯誤してます

「づつ」と「ずつ」どちらが正しいか分かってる?

「1個づつ」と書いてある文章を見た。

「1個ずつ」だろ。と思ったのだが
どうも引っかかるので調べてみる。

「づつ」・・・歴史的仮名遣
「ずつ」・・・現代仮名遣い

どちらも間違いじゃないらしい。
でも「ずつ」のほうが現代では好ましいという。

確かに「みっつづつ」だと読み難い。


そういえば
融通を(ゆうづう)と走り書きしている人がいた。

漢字の通(つう)から考えると
間違いのない表記に見えるが違和感がある。

結論から言うと
これもまたどちらも間違いではない表記なのだが
(ゆうずう)が推奨される。

理由は以下。

文部科学省のサイトから内閣告示
現代仮名遣い 本文 第1 (原則に基づくきまり)より
基本の仮名遣い表を抜粋した。

f:id:yanokenta32:20170518203741j:plain:w350

要するに下線のある「ぢ」「づ」は
基本的に使わないようにしましょうと記してある。

つまり(ゆうずう)と書くのが正しい。


しかし例外を記した
第2(表記の慣習による特例)にはこう書いている。

文化庁のサイトが読みやすいためそちらから引用

===以下引用===

次のような語については,現代語の意識では一般に二語に分解しにくいもの等として,それぞれ「じ」「ず」を用いて書くことを本則とし,「せかいぢゅう」「いなづま」のように「ぢ」「づ」を用いて書くこともできるものとする。

例 せかいじゅう(世界中)いなずま(稲妻)
  かたず(固唾) きずな(絆*)
  さかずき(杯) ときわず ほおずき
  みみずく うなずく おとずれる(訪)
  かしずく つまずく ぬかずく ひざまずく
  あせみずく くんずほぐれつ さしずめ
  でずっぱり なかんずく
  うでずく くろずくめ ひとりずつ
  ゆうずう(融通)

====引用終わり===


あ、融通あった。

ということは(ゆうづう)も間違いとは言えない。


しかしこのような仮名遣いのルールを知った上で
わざわざイレギュラー表記をする人はいないはず。

もしそういう偏屈な人間がいたとしたら
表記の慣習による特例知らないの?とか言いそう。

以上のことから(ゆうづう)と書く人は
現代仮名遣いに慣れる機会が少なかったために
違和感を持てない状態にあると推測される。

間違いではないけど正解でもない表現より
確実に正解を選ぶことをお勧めする。


ちなみに
二語の連合だと「づ」「ぢ」を用いて良いとある。

===以下引用===

例 はなぢ(鼻血) そえぢ(添乳)
  もらいぢち そこぢから(底力)
  ひぢりめん
  いれぢえ(入知恵) ちゃのみぢゃわん
  まぢか(間近) こぢんまり

===引用終わり===


ということは
一語の痔は(じ)と読むが
二語の連合であるイボ痔は(ぢ)なんだろうか。

興味はない。


。。



昔は「全然」を肯定文で使っていたから
今でも当然使えるという見解は理解し難いが
僕はフランクな場で使うのはアリだと思う。

全然は断然を柔らかくした表現なので
「全然+肯定文」には
断然には出せない奥ゆかしさがあるからだ。


例えば全然美味しいという言葉。

今日味付け変えたけど、どうかな?と聞かれて
いつもより断然美味しいよ!というと
普段は美味しくないように聞こえる。

そういうときに全然+肯定文を使う。

全然という出だしで否定文を匂わせて
美味しいという肯定文に仕上げることで
相手の思考を一瞬停止させる。

我に返ったときには
断然に近い満足感を得ながらも
いつもの味付けを否定されない心地よさである。

つまり前も良かったが今はもっと良いという表現。

最初からそう言えば良いのだろうが
「全然うまい」と短いフレーズで
瞬時に反応したほうが本心に近く聞こえるものだ。

それはレスポンスの早さが
興味や関心の度合いを計る物差しだから。

ただ個人的に全然+肯定文は
積極的には使いたくない表現でもある。