大嫌いだった『いんげん』が好きになった調理方法。
素材の味を隠すためには味を濃くすれば良い。
僕は『いんげん』という食材は
そういった感覚で味付けされていると思っていた。
というのもこれまで食べていた料理は
茹でて胡麻を絡めた濃い味付けのもので
とにかくあのしんなりした食感が嫌いだった。
これは絶対に元から不味いと決めつけていた。
ところが最近あまり茹でておらず
味付けも違う料理方法に衝撃を受けた。
いんげんが美味しかった。
味付けは醤油と鰹節のみ。
1分未満の短さに茹で時間を設定することで
非常に張りのある茹でいんげんが出来上がる。
食べてみると
キュッという万人には受けそうにない音がするが
慣れるとキュッキュッが食べたくなってくる。
残念なのはメインになる食材ではないため
少量でも価格が高くコスパが悪すぎることだ。
しかしこれは一度試す価値はある。
調べるとキュッキュッが嫌いという意見が多いが
そのために浅茹でが淘汰されたのかもしれない。
これで原価100円程度。高すぎ。
『牧のうどん』で裏メニューを頼もう。
牧のうどん
水で締めない麺は出汁を吸い続けて太り
食べ進めてもうどんが増え続けるという名店。
出汁の味がしっかりしていてうまい。
その『牧のうどん』に裏メニューがあるらしい。
偶然行く機会があったので頼んでみることにした。
裏メニューの名は『ぞうすい』
確かにメニューには載っていない。
僕は蕎麦が好きなので山かけそばと雑炊を注文。
どちらも時間がかかると言われるが了承する。
大人しくうどんを食えということかもしれない。
雑炊 280円(税込)
一口目に驚いたのが想像より複雑な味ということ。
出汁と米だけのシンプルな雑炊ではなく
キムチや肉の端材がほんの少量だが入っており
強めの出汁でコーティングされた米を
半熟の卵がふわりと包んで味をまとめ上げている。
もしかしたら日替わりの味になるかもしれないが
そうであれば今日は大当たりであろう。
それぐらい美味しかった。
牧のうどんでは裏メニューを頼もう。