休日野食家やのけんブログ@福岡

よく食べる子供と珍食嫌いな妻のために試行錯誤してます

出汁ラーメンがシンプルなんて幻想なこと証明してみた。

澄み切った出汁に麺が泳ぐ美しいラーメン。

人気らしいですね。


でも見た目シンプルにしてるだけじゃない?

ちょっと作ってみた。



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昆布出汁をベースにする。

塩とか薄口とか酒を適当に入れて
沸騰させないようにジリジリジリジリ。



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シンプル出汁といえばカニ。



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勿体無いから出汁用のカニをトッピングに。
元々しゃぶしゃぶ用だしね。


本来は出汁をとった具材を捨てて
トッピング用は別に仕込む。

鶏ガラスープとった鶏ガラを乗せないでしょ?


だから
出汁ラーメンはシンプルじゃないのよ。

沢山捨ててる。


でもそれが美学。



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ラー麦の麺をグツグツ2分煮る。

福岡で産まれた
ラーメンの為につくられた麦。

一部の一蘭でしか使われなかった麺が
今では自宅でも食べれるようになった。

最高に美味しい麺。



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出汁をとった具材を乗せてみる。


シンプルラーメンはスープがキレイなら良い。

干した椎茸、貝柱、エビなどなど
出汁さえ取れれば美味しく出来るね。


出汁をとったものを乗せると
シンプルなんて言えなくなる。


裏方の食材に感謝したい。

インスタ映え狙いすぎ料理、普通に食ったほうが食べやすい説。

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インスタ映えをねらったスタイル。



最近、牛タンしゃぶしゃぶ界隈で
こういうスタイルを見かけるので真似してみた。

しかしこれ、
鍋底で肉を挟んで焦げそうだし
鍋の側面でも焦げそうだし中止。



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結果的にこうした。


鍋は卓上コンロで温める。
カニを中央に持ってきて豪華に。

当たり前だけど普通に食ったほうが食べやすい。


カニ、うめえ。

仕込みに3日!待つ甲斐ありの絶品トンポーローを猪肉でつくってみた。

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八角による独特の香りと
3日間熟成された柔らかな赤身。

イノシシの特徴である固い脂は
煮込むほどに旨味が凝縮されていき
煮崩れすることなくほどよい弾力がある。

3日目の朝より夜のほうがウマイので
しっかりと熟成させる大切さを理解した。

例え豚肉で作ったとしても
初日で食べるのではなく我慢すべき。

カラシと濃い目のタレの相性は抜群だ。


。。


本来トンポーローは豚肉で作る料理だが、
今回は綺麗に処理された皮付きの猪肉を頂いたので
臭み消しにもなるだろうと思い調理してみた。


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ばあちゃんから貰った猪肉。


この料理にはレシピが多数あり
本場の味にするには材料を集める手間が掛かる。

そこで、材料の買い足しがない
しるびー1987さんのレシピで作ることにした。

(中華料理が好きで八角紹興酒も家にあった)


cookpad.com



以下、様子。



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脂の厚さで判断するに子ではないだろうか。
そうだとすると肉質の良さも頷ける。



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血抜きを塩水で5回。
元々血抜きが丁寧にされているようで
ほとんど血が出なかった。



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カット面が美しすぎる。



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皮目から焼いていくのだが
肉だけでなく焼いた香りさえ臭くないので驚く。



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こんがり焼けたら色々入れて煮て
ラップしたら翌日まで寝かす。



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翌日、ラップを外し火を入れてカットする。

豚の角煮をつくった時より
鍋の表面に凝固した脂が極端に少ない。
イノシシってめっちゃヘルシーだ。



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八角を入れて煮る。
このあたりから好き嫌いが分かれる。



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煮詰めたら
またラップして翌日へ。



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翌日の朝。
十分美味しいけど、脂身がちょっと固い。
あと、盛り付けが適当。



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そして3日目の夜。
朝に比べて脂身が柔らかい。
ただ、角煮のようなとろける柔らかさではなく
弾力のある食感でコラーゲンの塊という感じ。

獣臭さは全くないので
そういう趣味の人には物足りないかも。


そしてこのトンポーロー、
豚肉で作っても絶対にウマイ。

皮付きの豚肉で是非お作り頂きたい。